チェリーテラスの食とレシピ

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二十四節気の食材とレシピ「処暑」

自家製ジンジャエール

処暑は夏の暑さが終わりを告げ、朝夕の風は心地良さを感じる頃です。一方で、夕立や台風など、天気の不安定さも見受けられ、夏の疲れも出てくる頃です。疲れが取れないときは焼き肉やうなぎ、天ぷらが夏バテ防止三大食べ物とも言われています。冷房が効いた部屋に長時間いると内臓が冷えてしまいます。また冷たい飲み物を飲みすぎても胃酸が薄まり胃腸の動きが悪くなります。消化能力が衰え、食べたものがエネルギーに変わらず、だるさが残ります。疲れが残れば免疫力も低下してしまいます。野菜や果物には酵素が含まれています。新鮮な野菜や果物をスムージーにして摂取すると、消化を助け、身体がすっきりとした感じがするでしょう。

しょうが

しょうがは健康イメージがありスパイシーな味が特徴。古くから薬として使用され、今では薬味として様々な料理に使用されています。代表的な成分は、辛味成分である「ジンゲロール」、発汗を促し不要なものを外にだす「ショウガオール」、血流を促す「ジンゲロン」、香りの成分である「シネオール」は食用増進の効果があるといわれています。食物繊維も豊富に含まれて、ビタミンB群やカルシウム、カリウム、マグネシウムなど、食事で不足しがちなビタミンやミネラルを含んでいる野菜でもあります。生姜を食べるとカラダがポカポカしますね。実は乾燥をさせたほうがその効果が高まるといわれています。作り方は簡単。皮ごと生姜を1~2ミリほどの厚さに切って、天日干しします。完全に乾燥すれば出来上がりです。乾燥した生姜を細かくミキサーにかけて紅茶や汁物に加えて混ぜると、カラダがポカポカしてきます。お試しください。

自家製ジンジャエール

バーミックスを使用すると、簡単に自家製ジンジャーエールがお楽しみいただけます。不足しがちな食物繊維や鉄分を補うことができ、またビタミンB₆はたんぱく質を代謝する際に必要となる栄養素ですので、お肉料理などを召し上がる際におすすめのドリンクです。

いちじく

ぽってりとしたいちじくは漢字で書くと「無花果」。実の中にあるプチプチとしたところが花です。不老不死の果物といわれるいちじくは薬として食されていました。いちじくはとても栄養価の高いフルーツ。ペクチンといわれる食物繊維が豊富に含まれており、糖と一緒に煮込むとジャムになります。腸内環境を整えるにはおすすめのフルーツですね。またカルシウムや鉄分が多いため、女性の方には特におすすめです。また切ると出てくる白い液はフィシンとよばれるタンパク質を分解する酵素。肉料理と一緒に食べると消化を助ける働きがあります。夏の疲れで胃腸が弱っている方にはデザートとしてもおすすめです。

いちじくのコンポート

一度にたくさん手に入ったときはコンポートにすると日持ちもよくなります。不足しがちな食物繊維や、むくみが気になる際に摂りたいカリウムを補うことができます。ヨーグルトに添えたり、肉料理のソースとしても幅広くお使くことができ、冷凍保存も可能です。いちじくは完熟すると皮が赤褐色となり、お尻の部分が割れてきます。

ぶどう

夏の疲れに甘いぶどうを口に含むとなんだか元気がでてきますね。カラダにだるさを感じるのは、エネルギー不足の場合が多く、糖分補給にはおすすめの果物でもあります。ブドウ糖はからだのエネルギー源。まさにぶどうに多く含まれているから…というのも納得ですね。ぶどうの代表的な機能性成分としてはポリフェノールがあげられます。ワインを適量飲むことが健康に関与しているという話を聞いたことがありませんか。ワインの皮の部分に多く含まれ、強い抗酸化作用があります。巨峰のような黒っぽい皮にはアントシアニンといわれるポリフェノールが含まれており、目の健康におすすめ。また赤色のブドウには、レスベラトロールというポリフェノールも含まれています。これらの成分は皮ごとたべることがおすすめです。そのまま食べることが苦手な方は、ミキサーにかけてジュースやスムージーで、また冷凍すると皮が気にならなくなります。

すいか、ぶどう、パプリカのスムージー

この時期に嬉しい、ぶどうを使った夏の最強スムージーはいかがでしょうか。夏は汗で排出される水分や糖分、ナトリウムやカリウムなどのミネラル、そして暑さによるストレスを軽減するビタミンCなどを摂ることが望ましい時期です。このスムージーはこれらを補うとともに、ビタミンA、C、Eを含んでいるのが特徴です。この3つは「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ、それぞれ抗酸化作用のあるビタミンのため、強い日差しが続く夏におすすめの一品です。

新鮮なぶどうは、1粒1粒がプリプリとふっくらとしています。粒が落ちてしまった箇所が多くある果実は、鮮度が低い可能性があります。果皮に「ブルーム」と呼ばれる白っぽい粉が付着しているのも鮮度のよいものです。

さんま

秋を告げる代表的な魚といえば「秋刀魚」でしょうか。DHAやEPAといったオメガ3の脂肪酸を多く含んでおり、動脈硬化の予防や脳の健康におすすめです。カルシウムとその吸収を助けるビタミンDも一緒に含まれており、鉄分も豊富。まさに健康的な秋の食卓には食していただきたい食材の一つです。さんまといえば、焼いて大根おろしと一緒に…という組み合わせが多いのではないでしょうか。大根にはビタミンCも多く含まれるので、さんまの鉄分をはじめミネラルの吸収を助けたり、大根がもっている酵素が秋刀魚の消化を促す働きがあります。秋は新米の美味しい季節でもありますから、さんまご飯は如何でしょうか。さんまは内臓を取り除き、塩をふってフライパンで表面を焼きます。研いだ米に入れて炊飯器で炊くだけ。生姜を一緒に炊き込むと香りの良いさんまご飯となります。秋の味覚を楽しんでください。

さんまの当座煮

この他にも、ご飯の進む味付けのさんまの当座煮は、お弁当のおかずにもおつまみにもおすすめの一品。たんぱく質と、たんぱく質を代謝する際に必要なビタミンB₆を1/3日分しっかりと摂る事ができます。

近年、さんまは温暖化の影響などもあり不漁が続いているのがとても残念です…
秋刀魚が手に入りにくい場合には、いわし等でも美味しく調理できますよ

ピーマン

ピーマンは唐辛子の仲間でカプサンチンという辛味成分を含まない野菜です。カロテンはトマトと同じくらい、ビタミンCはレモンより多く含まれているので免疫力を高め夏風邪の予防にもおすすめです。ピーマンも未熟な状態で収穫した野菜で、そのまま熟すと赤色になります。赤色のピーマンは抗酸化作用も高くなり甘味も増します。なかなか店頭で赤いピーマンを見かけることが少なくなりましたが、家庭菜園で作っている人はその味を楽しんでいただきたいと思います。ピーマンは栄養価が高いとわかっていても独特の香りが苦手という方もいらっしゃいますね。その香りは熱に弱いという特性がありますので、サッと茹でる、油で炒めると良いでしょう。油と一緒に摂ることでカロテンの吸収がよくなります

無限ピーマン

箸の止まらない無限ピーマンは、夏に嬉しい栄養をたっぷり含んだ一品です。先述のビタミンCは、1食で2/3日分を摂る事ができます。またラウデミオを使用することによりビタミンEもプラス。ビタミンCとEは共に抗酸化作用があるため、紫外線が強い夏の時期にぜひ摂りたい栄養素です。

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)