チェリーテラスの食とレシピ

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二十四節気の食材とレシピ「春分」(睡眠)

睡眠は人が生きる上で大切なもののひとつといわれています。睡眠不足になると元気がなくなったり、集中力が続かなかったり、逆にぐっすり眠ると心も体も生き生きとする経験があるのではないでしょうか。

私たちの身体は体内時計というものを持っています。1日は24時間ですが、体内時計は25時間でリズムが刻まれています。この1時間のズレを調整するのが「睡眠」。朝起きてお日様の光を浴びると脳がリセットされ、16時間後に眠りを誘うホルモン「メラトニン」が出ます。メラトニンは眠りを誘うほかに、抗酸化作用によって 細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれるために、 病気の予防や老化防止にさまざまな効果を持つと考えられており、 注目されているホルモンのひとつです。 しかしメラトニンは年齢と共に分泌量が減ってしまいます。高齢者になると朝早くに目が覚めてしまうというのはメラトニンが減少してしまうため。メラトニンを多く分泌するためにはアミノ酸の一つである「トリプトファン」をしっかりとること。トリプトファンの多い食品はバナナ、豆乳、牛乳、ヨーグルト、チーズ、アーモンド。もちろん赤身の肉や魚、納豆にもあります。寝る前にホットミルクというのは理にかなっていますね。

そして睡眠は、脳の働きと密接な関係があります。脳には体の活動の司令塔であると同時に、脳自体を休ませる働きも持っています。この休ませるというのが睡眠です。最近では 睡眠不足や不眠などによって作業効率の低下が招く事故や、子どもの睡眠不足からくる学力の低下が問題となっています。さらに、睡眠不足や不眠は、肥満や高血圧といった生活習慣病と関連していることも分かっています。 まさに「よく眠ること」は「よく生きること」に繋がります。

かきとほうれんそうのグラタン

かきとほうれんそうのグラタン

うま味がぎゅっと詰まった牡蠣を、ほうれん草と併せた洋風の一品。
朝晩は寒さも残る季節、グラタンで体がほっと温まります。
牡蠣にはセレンという栄養素が豊富に含まれています。セレンが不足すると、睡眠に問題が生じるといわれているため、快眠のためにおすすめの栄養素です。セレンは牡蠣の他に卵やねぎ、牛肉などにも含まれています。
さらにホワイトソースに使用した牛乳は快眠のためにおすすめの食材
眠気を誘う睡眠ホルモン「メラトニン」の材料となる「トリプトファン」を含むほか、不足するとレム睡眠の妨げとなるカルシウムも豊富に含んでいま す。

干し芋とナッツのラウデミオ炒め

干し芋とナッツのラウデミオ炒め

干し芋に、ドライ・クランベリーやミックスナッツと合わせ、ラウデミオディヴィーノ、黒こしょうで味付けをすると、嬉しい夜のおつまみになります。
干し芋の原料であるさつまいもには、カリウムが多く含まれています。カリウムは眠りを深くする際に必要なミネラルと言われていますので、快眠におすすめの栄養素です。この他に、アーモンドにもカリウムが含まれています。
またナッツ類には、不足すると睡眠に問題が生じると言われるセレンが含まれていますので、おすすめの食べ合わせとなります。

ニラたっぷりのチヂミ

ニラたっぷりのチヂミ

ニラやえのきだけがたっぷり入ったチヂミは、白玉粉を加えることでもちもちの一品に仕上がります。
また、様々な材料を混ぜ合わせることができるレシピなのも嬉しいポ イント。
ニラには眠りの深くすると言われているカリウムが豊富に含まれており、 えのきだけには日中の眠気対策に関係のあるビタミンDが含まれて います。
また、生地に加えるすりごまにはカルシウムが豊富に含まれています ので、快眠のためにおすすめの食材です。すりごまを加えることでうま味がアップするため、減塩にも繋がります。

さばのリエット

さばのリエット

パンに塗ったり、お酒のおつまみにもおすすめなリエットを、さばで仕立てた一品です。
さばにはビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDは骨の健康や筋力アップのサポートなど、さまざまなはたらきがあると言われていますが、快眠においても、不足する事で日中の眠気や睡眠の困難につながる場合があると言われています。
ビタミンDは油と一緒に摂ると吸収率が高まると言われていますので、 オメガ3の脂肪酸を含むさばのリエットは、深い眠りを誘う理想的なレシピです。

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)