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二十四節気の食材とレシピ「小寒」(副腎疲労症候群)

最近、「何となくだるい」「やる気がでない」「無気力…」なんていう人が増えてきました。 一見すると「うつ病」かしら…なんて間違ってしまう症状。実は副腎が疲れていることが原因の「副腎疲労症候群」かもしれません。「副腎」はうずらの卵ぐらいの小さな臓器ですが、脳がストレスを感じたときに、ストレスに対抗するためのホルモンを分泌させ、体の調子やバランスを整える働きをします。そのため「ストレスと闘う臓器」とも言われるほど。 長い時間ストレスが続くと、絶えず抗ストレスホルモンを作り続けなければならないため、 副腎が疲れて果ててしまい、上手く作り出すことができず、ホルモンのバランスが乱れてしまい、疲労感や無気力、不眠をはじめ、様々な症状が現れてきます。ストレスは仕 事ばかりではなく、インターネットやテレビで夜更かし、甘いものや精製された炭水化物を摂り過ぎてもストレスになります。まさにストレス社会が生み出した「現代病」と言えます。

ストレスが加わったら食欲がなくなってしまう…というのが多くの方が経験する事だと思います。食欲がなくなり、食事を摂らないと、負のスパイラルに陥ってしまいます。脳は糖分がないと働かない臓器。そのためには糖質と一緒にビタミンB群、マグネシウムなどのミネラルを摂ることが必要です。ご飯に具だくさんの根菜のお味噌汁はとてもよい組み合わせです。ビタミンCを多く必要とするため、旬の野菜をたっぷりと召し上がることも大切です。

この他に注意しなければならないのが、カフェインを多く摂りすぎないこと。元気が出ないから、眠気に耐えられないから、という理由でカフェインが多く含まれている飲み物を摂り続けるとアドレナリンを多く放出してしまいます。つまりストレスがかかっている時にもでるアドレナリンが出て、副腎はもっともっと働かなくては…ということで疲れ果ててしまうのです。 ストレスがかかった時はゆっくりと休養、特に睡眠をとることがおすすめ。副腎を休めてあげましょう。

りんごと生姜の甘酒ドリンク

りんごと生姜

甘酒に、りんごと生姜を加えてバーミックスで混ぜ合わせた「りんごと生姜の甘酒ドリンク」は、りんごの甘味に生姜の辛味がアクセントになった、飲みやすい一杯です。夏は冷やしてさっぱりとお召し上がりいただけますし、 冬は温めて飲むと、ほっと心を休めることができます。

だるさ、無気力、やる気が出ない、という症状が出たときは、副腎がお疲れかもしれません。そのような時は、食べたものがしっかりとエネルギーになるビタミンやミネラルを摂る事が、大切になります。甘酒は「飲む点滴」と呼ばれているほど栄養バランスが良く、特に食べた糖質をエネルギーに変えるビタミンB群やマグネシウムを含んでいます。またノンカフェインというのも嬉しい飲み物ですね。

疲れを感じたときは、頑張り過ぎず、食べ物のチカラを借りてひと休みしてみてはいかがでしょうか。

玄米

玄米

玄米を炊くのは少し難しいイメージがありますね。しかしクリステル深鍋圧力鍋altoを使用すれば、簡単に炊き上げることができます。そして何より、美味しい。 炊飯器で調理するよりも火にかけて調理をする事で、美味しさの合図ともいわれる蟹穴もできますよ。炊きあがった玄米は、小分けにして冷凍保存も可能です。

玄米に含まれる胚芽や表皮には、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1やマグネシウム、その他にも多くのビタミンやミネラルが含まれています。白米と比べると、ビタミンB1は約8倍、マグネシウムは約7倍多く含まれています。一杯のお茶碗に何を入れるかで、 日々の体のメンテナンスに差が出そうです。

また玄米は白米と比べ、食物繊維を約4倍多く含みます。食物繊維で腸内環境を整えることで、こころの安定にも繋がると言われています。

黒豆

ホットキルトで作るふっくら黒豆

おせち料理の定番である黒豆。豆のうまみと甘みのある味付けで、 ついお箸が止まらなくなる一品です。

豆類は非常に栄養価が高く、体を維持するために必要なたんぱく質の他、疲れが気になる時に摂りたいビタミンB群、日本人に不足しがちなカルシウムなど、様々な栄養素を含んでいます。

中でも黒豆のもつ黒色はアントシアニンという成分で、強い抗酸化力があります。ストレスを感じているときは、体の中に活性酸素が多く発生してしまいます。アントシアニンにはこの活性酸素を消去する力がありますので、年始に限らず常備菜としてもおすすめです。

炊き上げた玄米に混ぜ合わせて簡単黒豆ごはんにしても、美味しくお召し上がりいただけます。

豚汁

寒さの厳しいこの時期に、具沢山の豚汁は、体だけでなく心まで温めます。実は栄養的にも豚汁はおすすめのメニュー。

豚肉に多く含まれるビタミンB1は水に溶けやすい性質があるため、スープにして頂くと効率よく栄養を摂る事ができます。また、長ねぎに含まれるアリシンという成分が、ビタミンB1を効率よく体内に吸収してくれるので、おすすめの食べ合わせとなります。

また根菜は体をあたため、食物繊維が豊富に含んでいるため、腸内環境をよくする働きがあります。また味噌も発酵食品のため、腸内環境の良化にはたらきかけます。

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは、約90%が腸内で作られていると言われますので、腸内環境を整えることは、こころの安定にも大きく寄与すると言えそうです。

(文 デザイナーフーズ株式会社)