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二十四節気の食材とレシピ「夏至」(血圧のコントロール)

血圧が高い人は塩分を控えなさいと言われますね。なぜ血圧が高いと塩分を控えないといけないのでしょうか。 私たちの身体はナトリウムとカリウムがバランスを取り合っています。細胞の外にナトリウムが多く、細胞の中にカリウムが多く存在しています。塩辛いものを食べると、このバランスが崩れて、細胞の中までナトリウムが入ってきます。しかし身体はカリウムとのバランスが重要ですから、細胞に入ってきたナトリウム濃度を薄める必要が出てきます。だから喉が渇くという症状で現れ、たくさんの水分を摂ります。たくさん水分を摂りすぎると、細胞の中にも水分をふくむため、むくみとして症状がでるのです。そうすると血管も圧迫されて狭くなり、 圧をかけないと血液が流れなという状態になり、血圧が高くなります。減塩には、旨み成分を活かすことが重要になります。発酵食を上手に使うのもよいですね。

そしてもう一つ、細胞のナトリウムとカリウムのバランスをとるためには、積極的にカリウムを摂ることも重要です。カリウムは、野菜や果物に多く含まれています。特に夏野菜は水分も多く含んでおり、抗酸化力が高いものが多いのが特徴。野菜を煮込んだり、つぶしたり、蒸したり、カサを減らしながら、積極的に召し上がりましょう。

ババガヌーシュ

ババガヌーシュ

焼きなすにレモンやにんにくを加えてバーミックスでなめらかなペースト状に仕立てた、中東料理のババガヌーシュ。
パンと一緒にお召し上がりいただくのがおすすめです。

夏野菜のなすは、カリウムを多く含む食材です。カリウムは、体の中に過剰に取り込んだナトリウムを体の外へ排出する作用があります。パンは塩分を含む主食ですが、ババガヌーシュのようなカリウムをたっぷりと含むメニューと合わせることで、美味しく血圧のコ ントロールができます。

ラタトゥイユ

彩り鮮やかなラタトゥイユは、夏野菜をたっぷり使用しており、 血圧のコントロールにおすすめの一品です。

なすやズッキーニなどの夏野菜にはカリウムが豊富に含まれています。また野菜の水分のみで煮込むため、食材のうま味が溶け込み、少量の塩味でも満足感のある味わいに仕上がります。

冷蔵庫で冷やしても美味しくいただけますので、常備菜としてもおすすめ。そのままお召し上がりいただくほか、鶏肉や白身魚のソース代わりに使用するのも良いでしょう。

ズッキーニのナムル

ズッキーニをまるごと1本を使用した、火を使わずに手軽に作る事ができる、夏におすすめの副菜です。

夏が旬のズッキーニは、カリウムが豊富。カリウムには体の中に過剰に溜まったナトリウムを排出するはたらきがあります。血液内にナトリウム量が多くなると、体はナトリウム濃度を一定にしようとするため、 多くの水分を取り入れようとします。塩辛いものを食べるとお水が飲みたくなるのは、このためです。しかし、この作用により血液量が増えることで血圧が高くなるため、塩分量のコントロールとカリウムの摂取が血圧のコントロールにおいて大切です。

夏は汗をかき、塩辛い味を欲しやすくなります。カリウムたっぷりの夏野菜を合わせて、バランスの良い組み合わせを楽しみましょう。

パプリカのマリネ

パプリカのマリネ

鮮やかな色合いから元気がでる、夏が旬のパプリカを使用した常備菜としてもおすすめの一品です。ラウデミオバルサモ・ビアンコを使用することで、爽やかな酸味と香り高さを楽しめます。

パプリカはビタミンC以外にも、カリウムも多く含まれているため、血圧のコントロールにおすすめです。この他にも、黄パプリカの黄色の成分である「ルテイン」には、内側から目を守る働きがあり、「天然のサングラス」と呼ばれています。夏は紫外線量が多く、目にも影響がありますので、血圧のコントロールと合わせて、この時期におすすめの食材です。