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二十四節気の食材とレシピ「立春」(目の健康)

最近はリモートワークの増加から長時間パソコン画面を見る機会が増えたり、スマホを長時間みたりと、私たちの「目」は、とても過酷な状況になっています。脳に送られる情報はほとんど「見る」という視覚情報で得ているため、酷使し続けると、頭痛や肩こりといった症状に悩まされます。またパソコンやスマホを見ている時は、まばたきをする回数も増え、ドライアイの原因にもなります。

目の健康にお勧めの栄養成分として野菜の「色」を上手に取り入れるとよいでしょう。

アントシアニンの「紫色」。ブルーベリーを代表に目の健康に良いことが分かってきました。そしてルテインの「黄色」。網膜の中心にある黄斑部に蓄積されますが、加齢とともにルテインの量は減少します。 ルテインは目を有害な光線から保護し、サングラスのような働きをしてくれます。カロテンの「オレンジ色」。新陳代謝を高め、角膜の表面の軽い傷を修復する作用があります。ドライアイの予防にも必要な栄養素です。最後に新鮮な野菜に多く含まれているビタミンC。 色は「緑色」でしょうか。ビタミンCは強力な抗酸化物質で、白内障予防にも必要な栄養素です。

いつまでも健康な目を維持するために、野菜の色を上手に摂取していきましょう。

紫キャベツとトレビスのラペサラダ 

紫キャベツとトレビスのラペサラダ

紫キャベツとトレビスの紫色が鮮やかなラペサラダは、バーミックス・スライシーで千切りにする事で、簡単にお作りいただけます。

紫色の成分であるアントシアニンは、私たちが目で見たものが写し出される、網膜の表面にある「ロドプシン」という色素を活性化してくれます。 「ロドプシン」は、パソコンやスマートフォンの見過ぎではたらきが鈍り、眼精疲労の原因になると言われています。目がお疲れ気味の方は、アントシアニンを含む食材を摂ると良いでしょう。 

味わいを引き立てるバルサモ・ビアンコにもアントシアニンが含まれていますので、紫キャベツとトレビスのラペサラダは食材・調味料共ににおすすめの食べ方です。バルサモ・ディヴィーノを使用すると、アントシアニンがさらに豊富になります。

ほうれん草のカレー 

ほうれん草のカレー

とうもろこしやゴールドキウイに含まれる黄色の成分「ルテイン」は、 目の網膜の中心にある黄斑部というところに蓄積され、ブルーライトや紫外線を吸収する性質があります。まさに「食べるサングラス」。目を有害な光線から保護してくれます。ルテインは加齢とともに減少するため、毎日のお食事から摂るのがおすすめです。 

ルテインを含む食材は黄色の野菜や果物の他に、ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどの緑色の野菜にも含まれています。 緑の野菜なのになぜ?と思われた方もいらっしゃるかもしれませ ん。太陽光に当たる事で表面にクロロフィルという緑色の色素ができるため野菜の表面は緑色ですが、中には黄色のルテインを 含んでいるのです。冷蔵庫でつい使い忘れてしまったほうれん草を見ると、黄色く変色している事があります。これは表面の緑色の色素が抜け落ちて、中にあったルテインが見えるためです。 

ルテインは油と一緒に摂ると吸収率が高まります。ほうれん草のカレーはスパイスを炒める際に油を使用していますので、ルテインをしっかり摂取できるメニューです。 

鶏レバーと砂肝のバルサミコ酢煮 

鶏レバーと砂肝のバルサミコ酢煮

毎日のお仕事でパソコン作業、プライベートでスマートフォンの使用 などで、目を酷使されている方が多いのではないでしょうか。併せて、 目の乾燥が気になる方もいらっしゃるかもしれません。 

目の使い過ぎでドライアイが気になるときは、お食事からビタミンAを補うのがおすすめです。ビタミンAは、目の角膜や結膜の新陳代謝を高め、保護してくれます。また、角膜の表面の軽い傷を修復する作用もあると言われています。ビタミンA不足は、結膜が粘液を分泌しにくくなり、ドライアイの誘因となります。 

おすすめの食材はレバー。中でも鶏のレバーは最もビタミンAを含んでいる食材で、今回のメニューでは、鶏レバー20gで1日分のビタミンAを十分に摂る事ができます。常備菜として、毎日少しずつ召し上がることをおすすめします。 

レモンカード 

レモンカード

レモンカードとはイギリス生まれのおやつで、レモンの表皮や果汁を、 砂糖や卵、バターと混ぜ合わせた、とろっと食感の一品です。パンやスポンジケーキにのせていただくと、甘みとレモンの爽やかな香りがやみつきになります。 

レモンを使用しているためビタミンCが豊富で、目がお疲れ気味の方におすすめです。ビタミンCには抗酸化作用があり、体の中で発生した活性酸素を取り除いてくれます。特に、目の中でピント機能を持つ水晶体は、構成するたんぱく質が酸化する事で水晶体の中が濁り、白内障を引き起こします。 

ビタミンCは体の中で長く留められない為、できれば毎食摂るのが理想です。レモンカードは、数日日持ちもしますので、忙しい朝食のビタミン補給にもおすすめです。 

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)