チェリーテラスの食とレシピ

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二十四節気の食材とレシピ「霜降」(消化を助ける食べ方)

色々丸(つみれ)のみぞれ鍋

食欲の秋、美味しい旬の食べ物が出回る季節でもあります。一方でたくさん食べすぎてしまうと、消化が追い付かない、身体がむくという症状も出やすいですね。そこには「酵素」が大きくかかわっています。  
「酵素」は私たちの身体の中に3,000種類ほどあるといわれており、食べたものを消化吸収したり、息をしたり、筋肉を動かしたり、全ての生命活動に関係しているものです。「酵素」は体内で作られて働く「酵素」と、食べ物から得られる「酵素」の2種類があります。


体内で作られて働く酵素は「体内酵素」といわれ、「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類あります。「体内酵素」はたんぱく質をはじめ、食事によって作られますが、作られる量は決まっており、優先的に「消化酵素」から作られます。たくさん食べすぎたり、飲みすぎたりすると、1日に作られる酵素は、「消化酵素」をたくさん作り、「代謝酵素」は少なくなります。食べすぎたり飲みすぎたりした翌日は代謝が落ちてしまうので、身体がむくんだり、吹き出物ができやすくなるのです。

お腹いっぱい食べてしまうと痩せにくいのも酵素が関係しています。
消化酵素が優先的に作られてしまうためです。
プチ断食や食事の際の”腹八分目”などがダイエットに良いとされているのは酵素の働きが関係しているそうです💡

 食べ物から得られる酵素を「食物酵素」といいます。この「食物酵素」がある食べ物を摂取すると、消化酵素と同じような働きをして、消化を促してくれます。つまり限られている「体内酵素」のうち、消化酵素の使用量が減るのであれば、代謝酵素に回すことができるわけです。

 ご飯やパン、うどんといった「でんぷん」の消化を助ける食べ物は「大根」「山芋」などがあります。ご飯やそばにとろろをかける「とろろご飯」「とろろそば」やお餅を食べる時の「大根おろし」は、まさにでんぷんの消化を助けるための組み合わせです。

 肉や魚などたんぱく質を食べた時に消化を助ける野菜や果物は「大根」「しょうが」「メロン」などに含まれています。メロンに生ハムを添えるのは、美味しく、身体に優しい組み合わせといえます。しょうがのすりおろしの中に肉を入れてもんで少し置くと、肉が柔らかくなるのもそのためです。

 揚げ物など油っこいものの消化を助ける野菜や果物は「にんじん」「大根」などがあります。てんぷらに大根おろしや、にんじんが加わったもみじおろしを添えて食してきた文化は昔の人も一緒にたべることで消化が良いと感じていたからでしょう。

大根とりんごのサラダ

大根とりんごのサラダ

大根とりんごの甘さやみずみずしさが楽しめる、お手軽に旬を楽しむサラダです。
大根には炭水化物、たんぱく質、脂質を消化する酵素が含まれています。これら3つの酵素を1つの食材が持っているので、積極的に摂取したい野菜です。よく焼き魚に大根おろしが添えてありますが、魚に含まれるたんぱく質と脂質を消化しやすくするため、理にかなった食べ合わせとなります。
こってりとしたメイン料理とご一緒に、食べ合わせて頂きたい一品です。

色々丸(つみれ)のみぞれ鍋

色々丸(つみれ)のみぞれ鍋

気温が下がり、鍋の美味しい季節になりましたね。
みぞれ鍋は、大根おろしが雪のようで、冬をより感じられるメニューです。
大根に含まれる酵素は熱に弱いため、お鍋に入れてからはあまり煮込まないようにすると、上手に酵素を摂る事ができます。
つみれに使用している鶏肉は、豚肉や牛肉と比較すると、脂質の量が少ない食材です。脂質は消化するまでに長い時間がかかりますので、消化の負担を減らすことにもつながります。
また、手作りのポン酢しょうゆに使用する柑橘類の酸味は、主にクエン酸という成分によるものです。クエン酸は食べたものをエネルギーに変える際に必要な物質ですので、大根おろしの酵素と併せて、おすすめの食べ方です。

キウイのブラマンジェ

キウイのブラマンジェ

 生のアーモンドをバーミックス(スーパーグラインダー)で砕き、牛乳と一緒に煮て作る手作りブラマンジェは、香り高い至福の一品です。ソースは、キウイフルーツを使用し、色鮮やかなさっぱりソースに仕立てています。
 キウイフルーツには「アクチニジン」という、たんぱく質を分解する酵素が豊富に含まれています。ブラマンジェは、たんぱく質を含む牛乳を使用していますので、キウイソースをかけていただくとおすすめの食べ合わせになります。この他、お肉料理をいただいた後にキウイフルーツをお召し上がりいただいたり、卵やサラダチキンを使用したパワーサラダにキウイの薄切りを一緒に入れていただくのも、おすすめの食べ合わせです。
 国産のキウイは11月頃から旬を迎えます。グリーンをはじめ、ゴールドや中心の赤い「レインボーレッド」という品種もございますので、ぜひ旬の果物をお楽しみください。

バルサモ・ディヴィーノで焼肉のたれ(梨・りんご)

香り高いバルサモ・ディヴィーノと梨、りんごを使用した、手作りの焼き肉のたれです。
梨は肉を柔らかくしたり、肉の消化を促す酵素が含まれており、韓国の焼肉のたれにも、梨のすりおろしがよく使われています。りんごにはクエン酸やリンゴ酸という成分が含まれており、これらは食べたものをエネルギーに変える際に必要な物質です。しょうがやにんにくも肉の消化を助ける酵素が含まれています。酵素は熱に弱いという特徴があるので、ご家庭で手作りするたれは、市販品のものと違い、酵素をしっかり摂ることができます。旬のフルーツを使用することで、自然の甘さも加わり、何よりも添加物が入っていない事が嬉しいたれを作ることができます。

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)