バーミックス&クリステルで手作り離乳食

一般的な離乳食のお話 監修:太田百合子先生(管理栄養士)

具合が悪いときの離乳食

赤ちゃんが食欲をなくすのはどんなとき?

今まで順調に離乳食が進んでいたのに、赤ちゃんが突然食欲をなくすことがあります。成長の一過程である「むら食い」ならばそれほど心配することはありません。赤ちゃん自身が元気で機嫌がよければ、今までどおりに離乳を進めて大丈夫。
しかし、以下のような原因で食欲が落ちた場合には、食事にも配慮する必要があります。

夏バテのときの離乳食

熱暑の時期には食欲が落ちることが多いものです。暑さで食欲不振の場合には、食事時はエアコンを上手につかいましょう。水分補給は必要ですが、ジュースやアイスクリームなどを与えすぎてしまうと食欲不振につながりやすいものです。食事は、例えばそうめんだけでなく、たんぱく質性食品や野菜も食べられるように組み合わせましょう。基本は大人の食事と同じ考え方になります。

発熱したときの離乳食

水分補給を中心にします。授乳中ならば、こまめな授乳や水分補給を心掛けます。赤ちゃん用のイオン飲料が飲めるようならば、上手に利用します。離乳食が食べられるようなら、まずは、水分が多めでやわらかいおかゆやスープを少量から始め、回復期は、栄養素を意識しつつ徐々に量を増やします。そして、いつもの食事に近づけていきます。食欲が落ちているときは無理せずに少量ずつ与えます。

下痢・嘔吐があるときの離乳食

下痢や嘔吐が落ち着いたら、少しずつ水分補給を行います。適度な塩分と糖分が補える経口補水液やスープの上澄みなども利用します。離乳食は、おかゆなど消化の良いものを数回に分けて与えます。脂肪の多いもの、牛乳・乳製品、食物繊維の多いもの(ごぼうなどの野菜、海藻、きのこ、豆)は避けます。下痢の時は、りんごなどのペクチンが便を固めてくれます。

便秘のときの離乳食

便通がなく、腹痛(苦しそうにからだを丸めて泣く)や嘔吐を伴う場合は、速やかに受診してください。そのような激しい症状はないけれど、普段からいかにも苦しそうにいきまないと便が出ない、便が固くて肛門が切れてしまうというような場合には食事の内容を工夫します。下痢のときとは反対に、繊維の多い野菜類、豆類、海藻類、さつまいも、胚芽入りパン、ヨーグルト、プルーンなどが効果的です。油脂類も便通を促すので、調味料や炒め油として利用しましょう。たんぱく質の過剰、脂質の不足は便を硬くする原因になるので、バランスよく献立に取り入れましょう。

口内炎のときの離乳食

口内炎ができると口の中がかなり痛むので、赤ちゃんは食べるのを嫌がりますが、栄養を十分にとらないと口内炎そのものの回復が遅れます。少量でも栄養価の高いものを、口当たりよく調理してあげましょう。卵、牛乳、豆腐、バナナ、じゃがいも、里いもなどを素材とし、刺激のない調理にするためにとろみをつけたりゼリー状の寄せものにするなど、食べやすくする工夫も忘れずに。