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和名ひらがな
もも
和名カタカナ
モモ
英名
peach
仏名
peche
伊名
pesca
果物

桃を材料に使ったレシピ

解説

バラ科。古来より中国では邪気を払う、不老長寿をもたらす果物と珍重して仙果と呼ばれ、『西遊記』には孫悟空が仙果を食べて超能力を身につけたという話がある。日本でも『桃太郎』の昔話はおなじみ。原産は、中国・黄河上流の甘粛(かんしゅく)省、陜西(せんせい)省の高原地帯。古くからさまざまな品種が栽培され、シルクロード、ペルシャを経て紀元前1世紀にはヨーロッパに伝わったとされている。アメリカにはずっと遅く、移住したスペイン人によって16世紀にもたらされた。日本でも各地で古くから自生していたらしく、弥生時代の遺跡から桃の核が出土し、『古事記』や『日本書紀』、『万葉集』をはじめ、わが国初の分類体漢和辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(934年ごろ)や、南北朝から室町初期(1336〜1421年ごろ)に成った消息文を集めた『庭訓(ていきん)往来』にも記されている。江戸時代(1603〜)に入ると日本各地で栽培が行われ、果実売りの姿が見られたとの記録もある。しかし古くから栽培されていた種は重さが100g未満で味もよくなかったのでしだいに栽培されなくなり、明治初期に導入された中国の上海水蜜や天津水蜜系、欧米の大果やネクタリンをもとにして味のよい優良種が育成された。現在栽培されている食用品種は、中国から導入された水蜜桃の改良種がほとんどで、主産地は山梨、福島、長野、山形など。食用は形が球に近く、果肉の色により白肉種(白桃)と黄肉種(黄桃)があり、いずれも3月下旬から4月初めにピンク色の花が咲き、6月中・下旬から9月にかけて果実が熟す。白肉種は主に生食用だが、加工されるものもある。全面を産毛が覆い、果皮の地色は白色で濃淡の紅色がかかり、果肉の色は白色。果肉は肉厚で非常にやわらかく、多汁。ほどよい甘みと酸味がある。その中心には種子の入った核(通常、種と呼ぶ)があり、果肉と離れやすい種を離核性、離れにくい種を粘核性という。甘みは果頂部と果皮に近い部分に多く、果皮が色づいたものの味がよく、成熟したものはやや黄色みを帯びている。欠点は非常に傷みやすく、指で押したりするとそこから傷み、果皮にキズがついていると果肉まで色が変わること。
主な品種は以下の3つ。
●大久保(白肉種) 昭和初期に岡山県の大久保重五郎によって育成された豊産性品種として知られる。果実は大きく、果皮は乳白色で淡紅色を帯び、果肉はよく日が当たった部分は中まで紅色。肉質は繊維質で締まり、淡泊な甘みで酸味が少なく、種離れがよい。缶詰にも使われ、かつては桃の代表的品種だったが、味が淡泊なため近年栽培が減少している。7月下旬ごろ出回る。
●白桃(白肉種) 古くからの主要な高級品種で、上海水蜜の系統。果実は大きめで丸々し、果皮は白色で赤みを帯び、果肉は核の周囲が鮮紅色になっている。肉質は緻密で締まり、主に生食用だが、加工にも使われる。晩生種で、8月ごろ出回る。
●白鳳(はくほう・白肉種) 昭和初期に神奈川県農業試験場から発表された、白桃などに次ぐ主要な品種。果皮は乳白色から鮮紅色。多汁で甘みがあり、酸味が少なく、種離れはよくない。日持ちはよい。出回るのは7月中旬ごろから。
ほかにも、有袋栽培で果皮がまっ白な清水白桃、6月下旬から出回る極早生の布目早生やちよひめ、早生の倉方早生や日川白鳳、晩生の川中島白桃やゆうぞらなど多くの品種がある。また、黄肉種はやや小型で、果皮は橙黄色。赤い斑点があり、果肉はかたくて酸味が強く、加熱しても煮崩れしにくいのが特徴。主にネクター、ジュースなどの加工用にされ、缶詰用としては専用品種があり、缶桃(かんとう)ともいわれる。市場には黄金桃やゴールデンピーチといった品種が流通する。食用の桃にはこれらのほか、ネクタリン、蟠桃(ばんとう。またはびん桃)などがある。ネクタリンは桃より小さい球形で果皮に毛がなく、表面は光沢のある赤色、果肉の色は黄色で肉質は締まり、一般に強い甘みと適度な酸味があるが、なかには酸味がないものもある。旬は7〜8月。蟠桃は扁平な形で見た目はよくないが、果肉はやわらかく特有の甘みと香りがあり、中国中部で栽培され、日本でも少し栽培される。旬は8月。
◇栄養成分 主成分は糖質で、果物の中ではカリウムが比較的多い。ビタミンやミネラルの含有量は少ないが、ビタミンCを少量含む。リンゴ酸やクエン酸を含むので夏場の食欲増進や疲労回復に向き、便秘解消に役立つ食物繊維もある。黄桃はカロチンの含有量が多い。なお、花には利尿や便秘に有効なケンフェロールという配糖体があり、葉は消炎、止血、殺菌作用があるタンニンを含むので古くからあせもや湿疹の民間療法に使われてきた。薬効として優れているのは種の中にある種子(桃仁=とうにん)で、漢方では血行をよくし血を浄化する生薬として生理不順や更年期障害に用いる。また葉は皮膚病に役立ち、実は気力を増し、血行をよくする働きがあり、花は便秘、浮腫などに効果があるという。
◇選び方 色が濃くて毛が密生し、果皮にキズがないものにする。
◇扱い方 未熟でかたいものは室温でやわらかくなるまで待つが、冷蔵庫で長時間保存する場合は低温障害を起こして味が落ちるのを防ぐため、紙に包んでボール箱などに入れる。成熟した皮は指でもむけるが、皮をむくと褐変が始まるので、切り分けたらレモン汁をかけて早めに食べるとよい。

 
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  特においしい時期

桃を材料に使ったレシピ

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