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村岡奈弥の「旬を楽しむ薬膳」

フランス料理の専門家としての修行に加え、中医薬膳師、国際中医師という立場で、5000年の東洋の知恵を踏まえた季節に適した体調を整えられる食生活を、おいしくきれいに提案しておられます。


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vol.2冬の養生



2015年12月

 立冬を過ぎると、年の瀬がせまり、気ぜわしい日々が続き、体も頭も動かさなくてはと思いつつも、寒さが体をこわばらせ動きが鈍くなります。

 中国医学の基本古典医学書である『黄帝内経』には、「冬の三か月を閉蔵という。
万物が静かに沈み消極的になる時である。すべてが収納されしまいこむ季節で、決して発散してはいけない。この時期は、早く寝て遅く起きる日の出と火の入りを基準とすると良い。陰が深まり陽気も深く貯蔵されているから、心身共に活動的になってはいけない。この季節に発汗したり、酒を飲んで一時的に陽気を多くし、その反動で冷えたりすると腎が悪くなる。冬に無理すると、春になっても陽気が発動せず、必ず手足だるくなる。」とあります。

 自然界でも「山眠る」というように、活動的にならずに、ひっそりとしています。木はなるべくエネルギーを消耗しないように秋に葉を落とし、寒さから身を守ります。昆虫は土の中にもぐり、動物は冬眠に入ります。冬は、静かに収蔵し、春に備えます。

 寒くなると、人体は寒邪が体に侵入しないように、体の表面毛穴などをぐっとしめたり、身体を縮めたりします。それと同時に、気と血のめぐりも鈍くなり、そして鈍くなることによって、外にエネルギーを発散しないようにしています。
 なので、東北の方の肌はきめが細かく、温かい地方の方の肌はどちらかというと毛穴も開き気味であったりします。これは、寒い地方では、寒さから身を守るため、温かい地方では、暑さを発汗によって身体の熱を冷ますためです。
 では、寒いと水分代謝はどこからさせるかというと、腎と深く関係のある二便(尿と大便)からに主にされます。
 寒さを嫌い、消耗し傷つきやすいのが腎です。腎は精をためておくところなので、ここが傷つくと老化につながります。

 冬は、いろいろな行事も多く発散することが多い時期ですが、なるべく静かに過ごすことが良いようです。消化するのにもエネルギーを使いますので、暴飲暴食は避けた方がいいですね。
 そして、食べ過ぎた時は、あっさりとした大根や白菜を使ったお料理で体をいたわってください。

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