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Top上野万梨子の「パリレシピ」

上野万梨子の

パリレシピ Recettes parisiennes

いつもおしゃれで斬新なレシピを紹介してくださる上野さん。味はもちろん、色や香り、食感、素材の組み合わせすべてが魅力的です。そんな上野さんのパリのキッチンから、2007年は毎月、オムレツレシピが届きます。まずはオムレツから、シンプルフランス料理をはじめませんか?


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vol.7じゃがいもとソーセージのロートレック風オムレツ


じゃがいもの他に緑色のレンズ豆も加え、ソーセージの替わりに鴨のマグレ(フォアグラをとるために飼育された鴨のこと)のスモークを加えて作ると、同じく南西フランスでもカオール風の田舎オムレツに。

新にんにくの季節が過ぎると、紫色の茎を編んできれいに束ね、畑の脇の納屋に吊るして乾燥させたものが売り出されます。普通のにんにくより倍は高価な最上品。

 フランス人の労働時間は週35時間。もちろん少なくとも週休2日で、そのうえ年間5週間のヴァカンスが認められています。日本人の感覚からすると、休暇を取ることが「許されている」と、つい思いがちですけれど、フランス人にとっての休暇とは当然の権利であると同時に義務でもあるのです。つまり、決められた休暇を消化せずにいると、仕事上で何かあったときの保険が効かない、ゆえに、ちゃんとちゃんとヴァカンスはとらねばならないのです。そしてそのロングヴァケーションが始まる7月半ばを目前にした5月は、前月にはイースター休暇があったばかりだというのに、これがまたお休みだらけの月。今年の場合は、まず5月1日がメーデー、そして8日が第二次大戦勝利記念、17日はキリスト昇天祭、27日は聖霊降臨祭、28日は降臨祭翌日の月曜で連休・・・というわけで祝日は計5日も。さらに、休みの日の前後の週末をコツコツと結んでポン(橋)と呼ばれる連休にするのですから、5月の半分は冗談抜きで仕事にならないと言ってもよいでしょう!

 さてその5月が過ぎて、ようやく6月がやってきました。しかし・・・夏の休暇が始まる7月14日、日本では何故かパリ祭と呼ばれる「バスチーユの日」までわずか1月半しかないのです。ということは、夏が過ぎたら新学期。さて葡萄を収穫して、トリュフが出たなと思ったら、あらまぁ、もう一気にノエルの季節。そう思うと、まだ1年の半分も過ぎていないのにと、暗澹たる気持ちにもなりかねません。

 だからこそ、週に2日は朝市に出向いて旬の素材を愛で、季節感を肌で感じ、家に持ち帰って「今、この時ならでは」を味わうのは大切なことです。今月のオムレツに使った紫色のにんにくは、南西フランスはロートレック産。今がまさにその新にんにくの季節です。ひねたにんにくとはまったく異なり、6月ならば写真でご覧のようなみずみずしい状態のものを手に入れることができます。横半分に切ってロースト肉と一緒に天火でじっくり焼き、フォークでつまみ出して肉汁をからめながら食べると・・・これがにんにく?!と栗のようなポックリ感のある美味しさに驚きますが、これはロートレック産ならでは。今月のオムレツは、以前現地に取材に行った際の昼ご飯で食べた思い出レシピで、土地のソーセージとじゃがいもにたっぷりにんにくの蒸し焼きをはさんだもの。日本のにんにくではこんなにたくさんは使えないという、にんにくたっぷりのオムレツでしたけれど、卵との相性は抜群です。日本にも最近では輸入されているようですから、見かけたらぜひ一度味わってみてください。ピクルスにするのもおすすめです。

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