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クリステルのフライパンなら持ち手を外してそのまま食卓に出せます。ここではタイムをうなぎに散らしていますが、こちらにはハーブを使わずにパプリカの方にエルブ・ド・プロヴァンスを加えても。また長方形の卵焼き器で具を包んで焼くと切り口がきれいです。
パリではうどを入手できなかったので、この写真で使っているのはセロリ。こちらもバルサモ・ビアンコにはよく合います。はまぐりのお吸い物を用意して、仕上げにエピス オリヴィエ ロランジェのネプチューンをふり、この寿司と一緒に召し上がってはいかがでしょう。
このエッセイを書いているのはお正月明けの1月半ば。東京から持ち帰った母の黒豆も残り少なくなってきました。最後になった十粒ほどとおいしい蜜。お餅も最後の二切れと・・・ここで登場するのがバルサモ・ディヴィーノです。
お餅は一切れを四等分に切り、あまり色をつけずに焼いて器に盛りつけます。そして黒豆の蜜にバルサモ・ディヴィーノを味加減しながら加え、お餅の上に豆と共に盛りつけます。最後にこれをするために、黒豆の蜜は無駄にしないで少しでも多く残しておくのです。皆さんがこのエッセイをお読みになる頃には、
お正月の黒豆もお餅もさすがに食べ尽くされていることとは思いますが、よろしければ瓶詰めの煮豆を手に入れてお試しください。またバルサモ・ディヴィーノの兄弟分のSABAは、黒蜜のかわりに寒天におすすめ。
またバルサモ・ビアンコならカットした白桃と寒天に加えて、カラフルなフルーツはいっさい加えずに、ライムの皮を削った緑を散らして仕上げます。最初にこの白いバルサミコを味わった時に、
ハーモニーの良さそうな素材としてまず思いついたのが白桃です。日本の桃って当たり外れがありますよね・・・。この桃、見栄えは良かったのに味はいまいちだったというときに、このバルサモ・ビアンコを思い出して下さい。まちがえなく、おいしくいただけることでしょう。今月はこのバルサモ・バルサミコを使ったひな祭り向きのお寿司もご紹介していますので、どうぞお試しください。
さて今月のオムレツレシピは、うなぎの蒲焼きとパプリカを使ったバスク風です。スペインとの国境地帯であるバスク地方は東西に広がる広大な地域で、大西洋に流れ込むアドゥール河はうなぎの漁場です。ピバールと呼ばれるその稚魚はスペイン料理ではおなじみですが、数少ないフランスものとしてはこのアドゥール河産が有名で、かなり高価なものです。
このピバールをもとめてこの地方を訪ねたこともある私ですが、このレシピはその旅の途中で食べたバスク風卵料理ピペラド(赤ピーマンとトマトの煮込みを使う郷土料理です)と、うなぎのイメージが私の頭の中で熟成して生まれたレシピで、現地に行っても決してうなぎの蒲焼きと赤ピーマンのオムレツがあるわけではありません。オムレツに仕立てなくとも、
うな重にこのパプリカをのせて召し上がってもよいでしょう。