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この3月末、パリのマレ地区にあるギャラリーで「ジャパンブランド つかの間のブティック」が開かれました。山形の鋳物、三条の刃物、今治のタオル、広島の化粧筆、輪島の漆器などなど、日本各地のアルチザンの仕事を紹介し、販売することが目的です。日本商工会議所の支援を受けて開発されたジャパンブランド製品は、これまで展示会で発表し、受注することはあっても、海外の町中での販売は初めて。私の仕事は、今のパリの温度感に合ったモダンな商品をセレクトし、ショップの場所選びから内装、人の手配など、全体のコーディネートをすることでした。
そして、パリでのイベントといえば、初日のレセプションでどんなサービスを見せてくれるかが誰ものお愉しみです。そこで私は、30年近く前の生徒さんで、今はパリのケータリング会社で活躍している友人、敬子さんにその日のパーティー料理を依頼。といって、彼女の仕事は「お客がお腹を満たすための仕出し屋さん」ではなく、主催者の意図をいかにパーティーシーンで明確に打ち出すかに勝負を掛ける、「パーティーのコンセプトデザイナー」。その彼女にイベントの趣旨と、どんな料理を出したいかについて説明し、次いで、是非使ってもらいたいと私が差し出したのがチェリーテラスさんのoBonでした。
「これはいいわ~~~。今パリでは、パーティーの主題の一つとして環境への配慮を掲げる企業がとても多いのよ。このナチュラルな風合いの木のお盆は、そのムードにぴったりとおさまる。是非使わせて下さい!」
当日、逞しくも、部下のフランス男達を大勢引き連れて現れた敬子さん。「いいわね~~~~、このお盆、会場の雰囲気にぴったり。万梨子先生のお料理にもよく似合っていますよね!滑らないからサービスしやすいし」。
その日のメニューには、私が開発して発売されたばかりの、パンにぬって楽しむペーストの中から2種が使われました。筍とシャンピニョンとトリュフオイルのペースト、ワカメ、グリーンオリーブ、松の実、パルミジャーノなどのタプナード。フランス人の誰もにとってまったく新しい味です。パンにぬるものといえば、レバーペーストやリエットですから、肉や魚を使わないペーストをとても喜んでくれたようです。
このようなコンセプトの料理にoBonはぴったりはまりました。遠くパリまで、沢山のお盆を送って下さったチェリーテラスさんに心から感謝!です。