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出来上がった豆腐のドライカレーをバーミックスにかけると、豆腐となすのカレー風味ペーストになります。パンやクラッカーにのせてワインのおつまみに。この場合はコルニッション(ピクルス)やドライトマトペーストを加えて味付けは濃いめにするとよいでしょう。
いよいよ店頭に並びはじめたトリュフです。イタリア・アルバ産の白トリュフは100グラム495ユーロ(1キロではなく)!、フランス産黒トリュフは100グラム295ユーロというお値段。米の入った壷に入れてあるのは、トリュフの湿気を米に吸い込ませて劣化を防ぎ、その米はリゾットに使うため。また卵と一緒にしておくのは、トリュフの香りを殻を通して内部にしみ込ませ、贅沢な風味のオムレツが食べられるから。
この一年、毎月お惣菜オムレツをご紹介してきましたが、今回が最終回です。30年前、東京で料理教室をはじめた時に作ったレターヘッドには、『LA NOUVELLE IMAGE』と名付けた教室名の下に "オムレツ一皿からの食空間" という、今にして思えばちょっと風変わりなコピーが入っています。当時フランス料理といえば濃厚なソースで食べる重い料理というイメージしかなかったから、いえいえ、オムレツだってフランス料理ですよというメッセージを伝えたいと思ったからでしょう。というわけでかくも卵好きの私としては、とても愉しいテーマで一年があっという間に過ぎてゆきました。
さて、12月といえばいよいよトリュフの季節です。オムレツの中でももっとも贅沢といえるのが、このトリュフのオムレツであることは確かです。溶き卵にトリュフの薄切りを加えてしばらく置いて香りを移します。フライパンベーコンをじっくり炒めて脂をにじみ出させ、そこにトリュフ入りの卵を流し込んで焼くだけなのですが、これぞオムレツの王様!樫の木の根元に潜むトリュフを探し出すのは豚の役目なのですから、その豚(ベーコン)とトリュフとの相性がよいのは必然と言ってよいのでしょうね。でもたいへん高価なトリュフはそうそう買えるものではありません。八百屋や肉屋の店先では蓋付きの広口ガラス瓶に卵とトリュフを入れて売っていることも。殻を通してトリュフの香りが内部に吸収され、その卵でオムレツを作ると姿は見えずともしっかりトリュフの風味がするオムレツが出来上がるのです。
一年を締めくくるオムレツはやっぱりトリュフでといきたいところですが、とはいっても日本のご家庭ではちょっと難しい・・・。というわけで、今月のオムレツは卵によく合う豆腐となすのドライカレーを添えたものに。オムレツに使うので、カレーの調理時間は短くしていますが、余裕がある時には水分を足して、20分くらい煮込むとより美味しくなるでしょう。