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仕上げにまわしかけるバターにバルサモ・ビアンコやはちみつヴィネガーを混ぜて甘酸っぱくしてみるのもよいでしょう。フィリングなしで砂糖とバニラ入りの甘いオムレツを焼き、ヴィネガー入り溶かしバターをかけるだけでも。
フランスの一般のレストランやビストロのメニューでは見かけることがないさつまいも。この写真はパリの朝市で見かけたさつまいも。野菜コーナーではなく、エキゾチックフルーツの売り場に並んでいるのが面白い。
さつまいもが美味しい季節になりました。小さい頃の思い出に残るさつまいものお菓子といえば、やはりスイートポテトです。長さ10センチ、中心の幅がおよそ4センチくらいの木の葉形のさつまいもの皮の上に、ヴァニラの風味がしっかり効いたさつまいも生地をこんもりとのせ、卵液をぬってオーブンで焼いたもの。パウンドケーキ、シュークリーム、カスタードプディングに並んで、子供時代の懐かしいスイーツのひとつです。ずっと小さい頃には下に敷いてあるさつまいもの皮がちょっと渋くて苦手だったこと、それが、上にのった甘くクリーミーなスイートポテトとのバランスがよいものだとわかるまでには時間がかかったという記憶が残っています。
ほかのお芋に比べると蒸し上げる時間がとても短くてすむさつまいもは、短時間に作るおやつにはうってつけの素材です。では私の大好きな食べ方のひとつをご紹介しましょう。
さつまいもは縦半分に切って蒸し、そのままお皿に盛りつけて、熱々の内にティースプーンの先でところどころに切り込みを入れ、そこに冷たいバターをたっぷりのせて溶かしながらしみ込ませます。このときバターは冷蔵庫から出したばかりの冷たいバターであることが私のこだわりです。どうせ溶かすんだったら、室温に出しておいた柔らかいバターでもかまわないようですが、しかしそういうわけには行かぬのです。バターの一部は溶けてさつまいもにしみ込み、しかし残りのバターは固まりのまま熱々のイモの上にのっていると・・・。そこにメープルシロップをまわしてスプーンで皮の中からお芋をすくいながら食べる、このとき冷たいバターの固まりもしっかり感じられることが大切なのです。溶かしバターと固まりバター、バターの二段活用といったところでしょうか。肝心なことはバターの鮮度と質であることは言うまでもありませんが、この点さえクリアできればこんなに簡単でおいしいさつまいもの食べ方もほかにありません。ラム酒に漬けておいた干しレーズンやローストしたクルミを粗く刻んでふりかけてもよし。是非お試し下さい。
ところでさつまいもにはフルーツの甘みや酸味がよく合います。今回ご紹介するオムレツは休日のブランチに是非おすすめしたいもの。蒸かしたさつまいもにバターとアプリコットジャムを混ぜて、オムレツにはさむだけ。卵自体には砂糖は加えずに作ります。塩味オムレツの場合よりスイートオムレツは卵の質の善し悪しを感じやすいもの。是非上質の卵を手に入れた時にこそお試し下さい。