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カンカルのオリヴィエのショップで販売しているオリヴィエ・ロランジェ特製の調合スパイス、ハーブとスパイスのお茶、そしてリンゴ酒から造る濃厚なヴィネガーや柑橘類の香油など。手前はオリヴィエの著書とDVD。
チェリーテラスで輸入している6種類のスパイスの中からネプチューンを使って。スズキと若布のサラダにたっぷりとふりかけて、柚子こしょう少々を混ぜたポン酢醤油でいただく。和の風味にも良く合います。
ブルターニュ唯一の三ツ星レストラン、ラ・メゾン・ド・ブリクールのオーナーシェフ、オリヴィエ・ロランジェ(※)が、私たちの料理撮影に最初から最後までつき合ってくれたのには、スタッフ一同感激。集英社「メイプル」11月号の取材でのことです。あちこちのレストランでの撮影経験豊富なカメラマンの武田さんによれば、このクラスのシェフともなれば、撮影には自ら立ち会わず、最初と最後に顔を出して挨拶だけというケースが多いのだそう。
「こういうことって本当に珍しいよね。厨房から自分で料理運んで、階段駆け上がって、撮影の間は間断なく料理の説明してくれるし、盛りつけがちょっと崩れたら躊躇なく階段駆け下りてやり直してさ、またタタタッと駆け上がってくるんだからね、すごい人だね」。
料理の付け合わせに添えてあったブルターニュ名物、ロスコフの玉ねぎについて、武田さんがシャッターを押すほんの数分の間にも、数秒の沈黙もなくオリヴィエは面白い話を聞かせてくれたものです。
「その昔、ロスコフ(大西洋に面した港町です)の玉ねぎ農家は貧しかったからね、収穫したタマネギと自転車を船に積んで、向かいの英国まで売りに行ったんですよ。向こうに着くと、玉ねぎの入った網袋を自転車の左右にぶら下げて売りに走った」
「そういえばどこかでそんな絵を見たことがあったわ」と私。いや、そんな珍しいものをいったいどこで見かけたのだろうか。
「そうやってロスコフのタマネギを海の向こうで売っていた人達のことを『ジョニーズ』といったんです」。
「ジョニーって、英国人の名前ですよね、それがどうしてタマネギ売りなの?」
こう質問したかったけれど、武田さんの「ハイ、OKです!」の声がするやいなや、オリヴィエはソレッとばかりに撮影し終わった皿を手にして、次の一皿を受け取りに厨房へと……。その後も絶え間なく面白い話が続くので、ついジョニーズのことは訊きそびれたまま。何故ジョニーズなの?なんで……?
※オリヴィエ・ロランジェ(Olivier Roellinger)
フランス・ブルターニュの「ラ・メゾン・ド・ブリクール」のオーナーシェフ。独学で料理の腕を磨き、生まれ育ったブルターニュの港町、カンカールの土地の素材にあくまでこだわり続けて独自の料理世界を切り開く。今年、ミシュランガイド三ツ星を獲得。その彼自らが調合する魅惑のスパイス「エピス オリヴィエ・ロランジェ」は、ひとふりで、まるで未知の旅先にいるかのよう。素材を引き立てる魅惑的な香りは、いちど試したらもう手放せません。
「エピス オリヴィエ・ロランジェ」は、この秋日本初上陸。チェリーテラス代官山で購入いただけます。