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Top長尾智子の季節のメッセージ

素材をシンプルに味わう、長尾智子の季節メッセージ


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vol.11小さな集まりに。さりげなく、何気ないけれど、おしいくて楽しい。






 12月は何かと集まりの多い時期、と言いますが、最近はどうでしょう。年末にばたばたと用事を済ませるように、忘年会と称して集まるより、私は普段のなにもない日の小さな集まりの方がのんびりしていて好きです。それは冬のある日、できれば週の後半に、何気ないきっかけでよいと思いますし、特に理由もなく思いがけず招かれるのも、悪くないものだと思います。私の場合は、声をかける方が圧倒的に多いのですが、お祝いだとか送別会だとか、特に理由がない方が、その時作りたいものを作って、カジュアルに過ごせるので、なぜだか気が楽になって張り切ったりします。

 割合手に入るようになったチーズなどは、専門店で買うこともありますが、おなじみのカマンベールなどは、熟成度合いだけを注意するくらいで、ふとおもいついたアイデアを試したり。ちょっとした食べ合わせの面白さは、素材の組み合わせですから、料理以前とも言えるくらいの気楽さです。この場合は、ややヴィジュアル重視。チーズの切り口に、いろんなナッツがついていたらおいしそう、松の実にごま、スパイスも合いそう、などという具合に想像します。最近、よく食べるのがデンマークなど北欧のチーズです。値段も手頃で、飽きずに食べられるよさがあるので、くるみを少し添えるだけで、充分楽しめます。チーズが何種類かあれば、ほとんどそれとパンだけで満足してしまいそう。

 ワインを飲みながらなら、少しずつつまみ食いするような気分のものが意外においしいと思って、これも料理とは言えないくらい気楽なサラダを考えてみました。相性のいい材料を食べやすく切って、器にきれいに並べるだけ。ミネラルたっぷりの、味のいい塩と、風味豊かなオリーブ油さえあれば、それで十分です。りんごは、チーズといっしょに食べてもいいし、サーモンで水菜を巻いて食べるだけでも、シンプルでおいしいもの。こつがあるとすれば、材料は多めに用意しておくことくらいでしょうか。

 人を招くといっても、そんなふうにごく気楽な集まりですから、タイミングを計って料理を出すというのは、できれば最小限にしておきたいもの。そうなると、今度はオーブンの出番です。小さめの玉ねぎを丸ごと、じっくりオーブンで焼いただけですが、キャラメリゼされたような(実際、そういうことなのですが)玉ねぎの甘い香りがなによりのごちそうで、きっと喜ばれるとこ請け合いです。焼き時間は、玉ねぎの大きさと質感にもよりますが、1時間以上は焼いた方が確実に甘さが出るので、長過ぎるということはありません。様子を見ながら、押すとつぶれてしまいそうなくらいに、じっくりゆっくりと焼くのも味わい深いものです。この玉ねぎをメインに、いい相棒を考えます。秋から冬の時期には、牡蠣をこんがりと焼いて、オリーブ油を多めに仕上げると、ソースの役目も果たすおいしい脇役に。一緒にベーコンを少し焼くと、さらにボリュームのある感じに仕上がります。香ばしいパンを添えると、もっとお酒がすすみそうです。

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